寄稿◆『大法輪』7月号(6月8日発売)に「〈独り〉を満喫する」を寄稿しました


「おひとりさま」という言葉が流布して久しいですが、そもそも誰しも死ぬときはひとりです。
同居の家族がいようといまいと、病院で亡くなる人が9割のいま、そのとき誰かに手をとってもらえるとは限りません。
一人っ子で、結婚できるかどうかもあやしかった20代の頃、「おひとりさま」という言葉などまだなかったのですが、うすうすと将来そうなるのではないかという不安感がありました。

しかし、あるとき目にした一遍上人のこの言葉、

生ぜしもひとり、死するも独なり されば人と共に住するも独りなり、そいはつべき人なき故なり

一遍上人語録

を読んで涙が出ました。

死ぬのもひとりかもしれないが、そもそも誰しもたった独りで、(おそらく)あんな真っ暗で狭~い産道をとおって生まれ出てきたんじゃないか。
だったら、死ぬときだって、たいしたことではないんじゃないか。

まさにこのホームページのテーマである「スマートな隠居の極意」を、表題の記事にて書きました。