2015年3月23日
美容室業界でよくみられるようになった「面貸し」や「業務提携」。
経営者の先生が従業員を雇用するのではなく、フリーランスの美容師さんに椅子1つ貸し出して出店してもらったり、業務提携契約を結んで機材やシャンプー・リンス等の消耗品を共有したりする方法です。
これらの業務提携契約書の雛形らしきものはネット上にみられるのですが、フリーランス契約(面貸し)と業務提携契約の内容がまぜこぜになっていたり(両者は、お金の流れが逆になります)、契約後の競業禁止(近隣の顧客をすいあげられないための条項)がしっかり書かれていなかったりと、そのままでは権利が確実に守られないと感じるものが多いです。
面貸しあるいは業務提携の契約書は、提携契約の解約後に、相手方により「残業代をもらっていない」「雇用契約だと思っていた」など労基署へクレームを申し出られてしまった場合や、関係省庁から「雇用契約のカモフラージュだ」と目をつけられてしまった場合に、美容師先生を守るものです。
多額の追徴金を支払う事態に陥らないよう、数万円かかっても、しっかりとした契約書を作成されることをお勧めいたします。
当事務所の契約書作成の基本料金は、1通 3万円~(A4×1~2枚程度、消費税別)です。