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宗教法人で実践する「知的資産分析」

お寺の経営を不安に思うとき、檀信徒の数や年間法要数といった「数えられる情報」にふり回されていませんか?

【お寺が知的資産分析という手法を用いるべき理由】

①見えない価値がふんだんにある
②宗教とは、「見えない価値を信ずる力」で成立している
③宗教は、そもそも〝経世済民の中心思想〟である
④見える計算しかしなくなった宗教法人に未来はない

お寺でこそ、SWOT分析が役に立つ!

知的資産分析とは?~見えない価値を把握する~

「知的資産」は、人材、技術、組織力、顧客とのネットワーク、ブランド等の目に見えない資産の総称。特許やノウハウなどのいわゆる「知的財産」だけではなく、組織や人材、ネットワークなど企業の強みとなる資産を総称する幅広い考えかたです。

METI経済産業省知的資産経営HPより抜粋

近年、知的資産経営報告書を作成することを経済産業省(METI)が推進しており、融資の場面や、各種補助金・助成金申請等に非常に有利となるため、中小企業経営において積極的に用いられています。
さらに、固有の知的資産を認識し、有効に組み合わせて活用して収益につなげる経営手法を「知的資産経営」と呼びます。

・知的資産分析について、さらに詳しく知りたいかたは⇒ 経済産業省知的資産経営ポータル

宗教法人に知的資産分析がマッチする理由

【目に見える価値】=境内の広さ、伽藍の大きさ、檀家の数、観光に訪れる人の数etc.
【目に見えない価値】=何百年と、誰かを思って毎日磨かれた床。訪れる誰かのために、毎日掃かれ続けた庭。樹齢何百年の樹木。朝夕に何万日と拝まれ続けたご本尊。何千人といういのちが見おくられ鎮魂された事実etc.

お寺は、見えない資産が眠る宝庫です

【目に見える価値】は、容易に変えることはできません。しかし、一般の人たちが「お寺に行ってみたい」、「お寺を活用したい」と考えるとき、主眼となるのは【見えない価値】のほうなのです。

ニーズに合致していないジレンマ

☑イベントで一時的に人を呼んでも、リピーターにはなってもらえず、長続きしない。

☑坐禅の会を数年続けているが、参加者が墓地を契約した例はなく、檀信徒が増えることにつながらない。

☑宗派の開祖の話をしても、あまり興味を持ってもらえない。

☑仏教思想の深い話や歴史を語っても、「和尚、そういう難しい話はいいから……」と檀家総代などに言われてしまう。

さまざまな努力をしているのに暖簾に腕押しで、お寺の活気にいまひとつつながっていかないとお感じではありませんか。

競争ばかりの一般社会で疲弊しきった人々がお寺にもとめる価値は、もしかしたら1本の霊木のもとで佇む時間かもしれません。日のあたる縁側で本を読める幸せかもしれません。あるいは、人知れず本堂にあがって思い切り泣けることかもしれません。

見えない価値を知れば、お寺はそのままで現代人を救済できる場所

お寺の本当の価値=見えない資産を知ることで、ニーズに合致するのはどんなことであるのかが見えてくるはずです。

SWOT分析で、弱みを強みに転換しましょう

SWOT分析は、知的資産経営において用いられる手法のひとつで、次の①~④の頭文字を並べたものです。

①Strengths(内部環境の強み)
②Weaknesses(内部環境の弱み)
③Opportunities(外部環境から来るチャンス、追い風)
④Threats(外部環境から来る脅威)

 内部環境外部環境
強みStrengths
強み
Opportunities
チャンス、追い風
弱みWeaknesses
弱み
Threats
脅威

SWOT分析の活用法

・①②は自分たちで変える努力をすることができるが、③④は内部の力で変えることができない。
・他の業界(葬祭業界)やライバル(新興宗教等)の成功要因を分析するのに、③④を用いる。
・③④に呼応できるよう、①②を修正していく。脅威を恐れないための発想の転換をする。

左下の「改革可能」を見つけることがポイント

「キラーパス」(賢者の盲点)を発見する

・「キラーパス」とは、部分的にみると「非合理」なのに、誰も思いつかないので、それが「有利」となるポイント。
・キラーパスは、傍目にみれば非合理なので、業界内で「まねされにくい」。
・SWOT分析での「弱み」を「強み」に転換するとき、キラーパスの発見が役立つ。

「キラーパス(=賢者の盲点)」をみつけることが解決のカギ

この表で、「部分的にみると」とは、業界内の常識。「全体的にみると」は、顧客を含め「誰からみても」ということを示しています。

・左上のマスは、業界内でも、顧客から見ても、「合理的」なこと。
・右上のマスは、業界では「合理的」とされているけれども、顧客からみれば「非合理」なこと。
・右下のマスは、業界からみても顧客からみても「非合理」な点。
・左下の赤字になっているマスこそが、「キラーパス」。業界では非合理とされているけれども、顧客からみると合理的である内容。

たとえば、飲食/喫茶店業界にはかつて、「回転率を良くするために、多少居心地のよくないテーブルと椅子にしたほうがよい」という思い込みが流布していました。

ところが、スターバックスはこの「業界の常識」を破り、非効率とされる手法をたくさん用いているのに、成功しました。なぜでしょうか。

喫茶店業界におけるスターバックスのSWOT分析

左下の「キラーパス」を見ると、スターバックスの選んだ道が、「顧客からみれば合理的であった」ことがよくわかります。そのため、単価が他のカフェチェーンよりも高めでも繁盛しているのです。

もう少し皆さんの業界に近い例で、こんどは「お仏壇のはせがわ」のキラーパスを分析してみましょう。(2012年2月16日放映のテレビ東京系番組『カンブリア宮殿』から分析)

仏壇業界ではかつて、「業界からみても顧客からみても合理的」(左上のマス)ということは実践されていなかった。 「お仏壇のはせがわ」は、その点を改革

しかし、キラーパスは「あとから見ればそうなっていた」ことが多く、意図して成功するものではありません。
キラーパスを狙って探すのではなく、「(必要とされているという強い)信念=菩提心」をもつことが、なによりも重要です。

・スターバックス創始者には、「アメリカ人にも第三の居場所を!」という信念がありました。ヨーロッパ人は、学校や職場から家にたどり着く間に、カフェや居酒屋という「第三の居場所」を持っている。アメリカ(シアトル)には、それがない! という発想から、キラーパスが導かれました。

・お仏壇のはせがわの長谷川裕一会長にも、「(九州の炭鉱事故で)若い大黒柱を失った家庭には、お仏壇が必要なはずである」という、強い信念がありました。若かりし頃の会長は、「不幸のあった家に商売をしに来るな!」となじられ、石を投げられながらも、炭鉱事故で主を亡くされた家庭を一軒一軒まわったそうです。1年ほどたつと、「お仏壇を置いた家のほうが早く立ち直っている」ということが流布し、「もっと多くの家庭にお仏壇を」との思いから、キラーパスの実践につながったのです。(以上、先述の「カンブリア宮殿」から抜粋)

皆さんのお寺のキラーパスは、何でしょう?
もちろん、地域性や檀信徒の属性によっても大きく異なります。
さまざまなお寺の事情を勘案し、他の3つのマスは埋めてみました。地域の特性やご自身の特技などから、左下のマスを考えてゆきましょう。お寺の10年後は、ここから始まります。

宗教法人のキラーパス分析の例

FP(ファイナンシャル・プランナー)として、寺社のSWOT分析をお手伝いします

数時間の取材を数回重ね、報告書を作成します。
※基本料金(取材とSWOTの表作成) 8万円+取材に要した日当(4時間8000円)+交通費
※財務諸表などから3年後・5年後の経営相談、事業承継、寺社での催し企画も承ります。

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