スマートな隠居を、あらゆる世代へ

昨日、「夫婦同姓は合憲」との判決が出されました。

私自身は、少し珍しい姓かつ父のきょうだいで子があるのは叔母だけ。私が姓を変えればスグレ姓が一世帯減る、という事情なので、幼い頃からなんとなく、「長男とは結婚できない」とか、「墓は私が守らなければならない」とか、「生涯未婚だったら墓はどうなる?」など、さまざまな懸念と重圧を感じてきました。報道を聞いて、久々にそんなことを思い出してしまいました。

しかし最後の「墓はどうなる?」については、懸念したあの頃からわずか数十年で「墓じまいが流行」する結果となったので、杞憂に終わりましたね(^_^;)

許せなかった相手、気の合わなかったきょうだいの気持ちを洞察し、許容はしないまでも赦せるようになれたらいいですね。

葬祭カウンセラー認定講座の講師で金町に来ています。

最新の葬祭事情を把握しながら、送るこころも大切にしなければならない葬祭カウンセラー候補者のかたがたと、成年後見や死後事務の現状について考えてきます。

週刊誌の中吊り広告で「老後資金、1億円必要」などと書かれているのを見ると、豪華客船にでも乗るのかな?と疑問に思ってしまいます。

月収36~40万円で40年間勤めあげた場合の厚生年金部分が10万円強。国民年金部分の6.5万円を加えて17万円です。

高級感ある老人ホームですと、入所金は数千万円。月々の支払いも25~30万円。これに病気になった場合の治療費、介護にかかる費用など加えたら、月々もらえる年金額の約倍の支出になります。

その出費が20年前後続くと考えたら、たしかに1億円貯めておかねば安心できない、ということになるのかもしれません。

しかし、死の数年前まで自宅で過ごすことができれば、この出費は不要。

単身になると生活費月額平均も20万円を切ってきますので、医療費以外はなんとか年金でやりくりできます。

70歳をメドに、元気であってもバリアフリーを考えたリフォームを考え、認知症予防のためボランティアなど社会へ出ることも心がけ、1日でも長く自宅で過ごせるよう努力することが大切です。

国立社会保障・人口問題研究所「生活と支えあいに関する調査」(2013年7月)の、65歳以上一人暮らしの人の回答。日常生活の中で「電話も含むふだんのあいさつ程度の会話の頻度」が「2週間に1回以下」と回答したのは、男性で16.7%。

なんと独居高齢男性の6人に1人は「2週間以上、誰とも会話していない」ことになります(女性は3.9%と、25人に1人の割合)。

病気やけがをきっかけに家に籠りがちになってしまう前に、自主的に縁をつむいでいく必要を感じます。

寺社も、つむぐ側として貢献できると考えます。

 

次の3つを考えたいです。

①付言(財産を残すに当たっての気持ち。とくに、法定相続分と異なる不均等な配分になるときは、なぜそうしたいのかを書き添えると後々のトラブルを避けることにつながります)

②予備的遺言(あげたい人が先に亡くなっていた場合のこと)

③執行者(遺言の内容を実現してくれる人。複数指定をおすすめ)

よくわからない部分がありましたら、ぜひ専門家へご相談を!

「今は家族と暮らしていますが、晩婚で長らくおひとりさまをしており…」

「婚活に成功しておひとりさま脱却」

などと耳にしますが、“おひとりさまの対策”は、独身者にだけ必要、と考えるのは認識違いです。

既婚でも、どちらか一方は、最終的にはおひとりさまになるのです。

子どもがいても、近隣に住んでいるかどうかわかりません。

おひとりさまの覚悟とは、インディペンデント(=家族からの精神的かつ経済的自立)の問題。あらゆる人が、覚悟しておくべきことなのです。

 

蒲田公証役場の公証人として2015年春まで勤められた遠藤英嗣先生が、同じ公証役場の4Fで遠藤家族信託法律事務所を開かれました。

月に数回、自主セミナーも開講されています。

本日は、地域後見人について学んで参ります。

より多くの仕事をすることがあります。「花咲かじいさん」のポチのように、死んでからも偉業を為すためには、見えない力に感謝し生きることが大切。

遺される人が、語りかける場がなく極度の不安になることがあります。遠い縁でも、甥姪や旧友があとから参りたい(=対話したい)と訪れることもあります。
ご主人を亡くして、遺言通り全骨撒いてしまったけれど、数年も経ってから「不安で不安でしょうがない。空っぽでもいいからお仏壇とお位牌をください」と仏具店を訪れた人もいます。

「跡形も痕跡を残したくない」、「どうしても海と一体になりたい」など強い思いがあるかたは、生前に身近な縁者にその気持ちをよく話し、納得してもらってから散骨を決めましょう。

費用の負担をかけたくないだけであれば、いまは高額でない埋葬方法もいろいろありますので、いま一度周囲のかたと話し合ってみましょう。

「舅や姑の介護で尋常でない苦労をしたから、同じことを子や孫にさせたくない」。でも、介護保険も後見制度もあり、実際は嫁ひとり子ひとりが同じ苦労を負うことはない。⇒本質は、「私の苦労を誰にもわかってもらえていない」ということ。

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☞前著の続編をイースト新書にて執筆中です(2017年4月10日発刊予定)。
・2月25日(土)14時~、浄土真宗本願寺派(西本願寺)東京教区芝組公開講座にて、大來尚順さんとお話しします(於:笹川記念会館)。
・3月18、19の両日、10時~築地本願寺にてお話しします。
・3月20日、築地本願寺和田堀廟所の相談カフェに参加します。
・7月27日(木)曹洞宗仙台教区にて講演予定です。
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【過去の情報】
・2016年12月5日(月)テレビ朝日羽鳥慎一のモーニングショー「墓じまい特集」で取材を受けました。
・2016年11月27日(日)曹洞宗福島布教の会でお話ししました。
・2016年11月17日(木)日本生命GLAD推進室にてお話ししました。
・2016年10月23日(日)浄土真宗築地本願寺和田堀分院報恩講にてお話ししました。
・2016年7月20日(水)浄土宗西山禅林寺派(姫路地区)にてお話ししました。
・2016年7月11日(月)真宗興正派西讃教務所僧侶研修会にてお話ししました。
・2016年7月9日(土)江東区の「女性センター」にて、「シニア起業のすすめ~老後プランを起業が支える」を開催しました。後編は2016年8月20日(土)猪田昭一税理士による「事業計画書作成のツボコツ」です。
・JWAVE番組Jam the WorldのCase Fileという5分コーナー(21:25~21:30頃)で、6/26(月)~7/1(金)まで5日間、「派遣僧侶」についてお話ししました。
・2016年6月29日(水)曹洞宗福島布教の会にてお話ししました。
・2016年6月17日(金)千葉県曹洞宗青年会にて「宗教法人の相続の心得」についてお話ししました。
・2016年5月11日(水)昨年にひき続き、福岡県祖門会にてお話ししました。
・2016年4月8日(金)浄土宗教化研修会館オープニングシンポジウムに山折哲雄先生と出演しました。
・2016年2月27日(土)鳥取県行政書士会にて「葬儀から見た行政書士業務」についてお話ししました。
・2016年2月13日(土)池袋FPフォーラムにて、「額に皺の寄らない遺言相続」というテーマでお話ししました(ボランティア講師)。
・2016年2月9日(火)浄土宗青年会全国大会にて「競争原理の枷を外す“いいお坊さん”になろう」というテーマでお話ししました。
・2016年1月13日(水)永観堂にて禅林寺派研修にてお話ししました。
・2015年12月13日(日)宮城県曹洞宗青年会にてお話ししました。
・2015年11月27日(金)上尾市仏教会にてお話ししました。
・2015年10月30日(金)千葉県曹洞宗青年会にてお話ししました。

・2015年10月28日(水)曹洞宗学術大会にて、「寺院再編論」を発表しました。

・曹洞宗宗務長将来像策定分科会委員として、およそ2年にわたる第1~第2分科会の委員任期を終えました。
※特別座談会の模様はこちら

・2015年7月22日 東京都行政書士会 目黒・港・品川・大田支部合同研修にて、墓地と死後事務の最前線についてお話ししました。
・2015年6月23日 安中市仏教会にて「スマートな隠居~好々爺&キュートなおばあちゃんになろう!~②」という内容で、昨年にひき続きお話ししました。
・2015年5月22日 福岡祖門会にて、地域の核としてお寺を活かすには?という内容でお話ししました。
・2015年4月19日 安中市桂昌寺にて、檀信徒さま向けにお話ししました。